2015年11月07日
劣勢に重苦しい雰囲気が漂う赤高側応援スタンド=正木孝樹さん提供
第36回全国高等学校野球選手権大会兵庫予選大会決勝、滝川−赤穂の得点経過と先発選手=1954年(昭和29)8月5日
7回表2死1塁。高尾の打球は糸を引くようなライナーとなって左翼線に伸びた。高尾は長打を確信して1塁ベースを回ったが、3塁塁審・峯本の両手が上がった。
「ほんまにファウルか?」
高尾は打席へ戻るとき、わざと大回りして打球が落ちた跡を見に行った。
「やっぱ、ラインの外側やった。でも、5センチもなかった」
結局、高尾はセカンドゴロに倒れて無得点。赤高は同点機を逃した。8回表も三者凡退。逆にその裏、滝川は5番矢部がレフト線へタイムリーツーベース。両チームにとって重い2点目が入った。(文中敬称略)
[ 赤高ナイン熱戦譜 ]
掲載紙面(PDF):
2015年11月7日(2160号)3面 (11,281,861byte)
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