2015年11月11日
関西電力赤穂発電所におけるボイラー・燃料設備改造計画に伴い、同社が自社ホームページで公表している環境影響評価概要書が印刷やダウンロードできないように設定されている。市民の間では「公表しておきながら印刷もダウンロードもさせないという意味がわからない」と不満の声が出ている。
概要書は251ページあり、11日に始まった縦覧に先立ち、10日から同社ホームページで公表された。主な内容を抜粋した83ページ分の「要約書」と、ダイジェスト的に4ページにまとめた「概要書あらまし」も公表されている。
このうち、印刷やデータ保管が可能なのは「概要書あらまし」のみ。概要書と要約書については「印刷及びダウンロードはできません。ファイルはWEBページ上でのみ、閲覧可能となっております」との断り書きがあり、プリントやダウンロードを試みても動作しないように設定されている。
印刷とダウンロードを不可にしている理由について赤穂民報が同社に質問したところ、「概要書の2ページ目にも記載しているとおり、本書で承認を得て作成した複製品を第三者がさらに複製する場合には国土地理院長の承認を得なければならない」と回答。「希望者には有償で頒布する」としている。
しかし、国土地理院は「当院の地図を利用した資料の印刷やダウンロードを認めるかどうかは資料作成者が判断することだが、個人や10人程度のグループ内で利用するだけなら当院の承認を受ける必要はない」と関電の解釈とは異なる説明だった。
概要書は一冊4800円(白黒版2560円)、要約書は1510円(同830円)で、いずれも送料別。申し込み先は同社火力事業本部環境管理グループTel050・7104・0442。
[ 社会 ]
関連サイト:
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。