2015年11月13日
感謝状を贈呈される室井澄さん=大山町提供
室井澄さんが大山町に寄贈した「辛夷咲く」
中国地方最高峰で日本百名山の一つ、大山を描き続ける新田の日本画家、室井澄さん(95)=本名・仁三=に鳥取県大山町から感謝状がこのほど贈呈された。
11月14日(土)からは同町主催で個展も開催。室井さんは「温かいお心遣いに感謝しています。また、新たな気持ちで大山を描きたい」と感激している。
室井さんは50歳を過ぎて初めて訪れた大山に絵の題材としての魅力を感じ、スケッチに通うようになった。今年4月で訪問回数は203回に上り、大山をモチーフにした作品数は100点を下らない。
昨年11月に同町で開いた個展を森田増範町長が観覧したことがきっかけとなり、室井さんが60号の新作を同町に寄贈。先月10日の町合併10周年記念式典に森田町長が室井さんを招待し、感謝状を贈った。
寄贈作のタイトルは「辛夷咲く」。室井さんが今年3月から4月にかけて大山の麓へ3度も通い、残雪をかきわけて探し出した構図を半年かけて仕上げた力作。森田町長は「厳しさと早春の息吹の中に大山町の発展に向けたメッセージを感じる。町の財産として大切にしたい」とし、ふさわしい展示場所を検討中という。
個展は「室井さんの画業を称えたい」と同町が企画。「霊峰大山を描く 室井澄絵画展」と題し、町役場本庁舎に隣接する公民館で今月29日(日)まで開く。寄贈作を含む約40点を展示し、初日と2日目には室井さんのサイン会も行われる。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2015年11月14日(2161号)1面 (14,803,737byte)
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