赤穂民報

メニュー 検索

宮沢賢治に魅せられて

2015年11月28日

  • 『銀河鉄道の夜』 ○原作/宮沢賢治 ○影絵と文/藤城清治 ○講談社

    『銀河鉄道の夜』 ○原作/宮沢賢治 ○影絵と文/藤城清治 ○講談社

 どのページをめくっても少年ジョバンニの夢の世界。「新しい『銀河鉄道の夜』が生まれた」と感じました。
 あまりにもメルヘンチックなので、改めて原作(『宮沢賢治全集』ちくま文庫)を手にしました。
 ジョバンニの銀河鉄道の旅は
 「気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニののっている小さな列車が、走りつづけていたのでした」
 で始まり、「天の川」、「白鳥座の北十字」、「新世界交響楽」などへと続くのは原作も絵本も同じでした。
 しかし、絵本の方は終わりに次のようなことばがあるのです。
 「世界がぜんたい
 幸福に
 ならないうちは
 個人の幸福は
 あり得ない」
 著者の賢治に対する思いの深さに圧倒されました。
  * * *
 『銀河鉄道の夜』○原作/宮沢賢治○影絵と文/藤城清治○講談社


絵本で世界を旅しよう ]

掲載紙面(PDF):

2015年11月28日(2163号)4面 (10,314,631byte)


赤穂市で土地をお探しの方

コメント

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。

取材依頼・情報提供 | 個人情報保護方針 | 著作権 | リンク | 会社概要