2015年12月13日
漫画とハゼの鉢植えを贈り合った山鹿青年会議所の表敬訪問
赤穂市と熊本県山鹿市が姉妹都市になった経緯を子どもにもわかりやすく伝えようと、漫画『十七士と伝右衛門の五十日』を山鹿青年会議所(JC)が出版。小川純一理事長(39)らメンバー8人が13日、完成した本を持参して赤穂市役所を表敬訪問した。
山鹿市は討ち入り後に大石内蔵助をはじめ浪士17人を預かった旧細川藩にあたる。市内の日輪寺には接伴役だった堀内伝右衛門が築いた義士の遺髪塔があり、義士命日の2月4日には毎年「義士まつり」を営む。平成14年に赤穂市と姉妹都市提携を結んだ。
漫画は、内蔵助と伝右衛門の交流に端を発した両市のつながりを描いたA5判25ページ。木ろうの原料となるハゼの木の栽培方法を伝右衛門が内蔵助から教わったとの言い伝えも紹介し、子どもにも読めるように漢字にふりがなを付けた。
初版本は非売品で義士の人数にちなんだ限定47冊。両市の小学校と図書館に寄贈する。この日は小川理事長が赤穂への寄贈分14冊を明石元秀市長と尾上慶昌教育長へ手渡した。
明石市長は、内蔵助が手植えしたと伝えられる赤穂八幡宮のハゼの実から育てた若木の鉢植えで答礼。山鹿JCが来年2月4日に日輪寺の境内に移植する予定で、小川理事長は「山鹿と赤穂の絆のシンボルとして大事に守り育てたい」と誓った。
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