2016年01月01日
『アンデスの少女 ミア―希望や夢のスケッチブック』 ○作/マイケル・フォアマン ○訳/長田弘 ○BL出版
南米のチリは、日本からもっとも遠い国です。その国の絵本がとどきました。
この絵本は、著者がチリのサンティアゴからアンデスの山にむかったとき、小さな貧しい村の人々との出会いから生まれました。
主人公のミアは、ごみすて場の近くに住んでいる少女です。
この村の人々のくらしは、すてられた街の不用物の中から使えそうな物をひろって街に売りにいってくらしています。
ある時、ミアのお父さんが街から小犬をひろってきました。ポコは、学校までついてきて、ミアが授業がおわるまで教室の外でまっているかしこい犬です。
ある日、ポコが突然いなくなりました。あっちこっちさがしましたがみつかりません。その途中、雪ぶかい山の中で美しい白い花が咲くお花畑を見つけました。ミアはその花を家にもちかえり、水をやったり、ブリキ缶に植えたりしました。
何度も何度も街に花を売りに行くなかで、なんとポコに出会ったのです。
とても心あたたまる物語です。夢がかなうということは、こういうことでしょう。ややもすると暗い、不安な世の中ですが、いつまでも夢をもち続け、かなえるためにくらしていきたいものです。
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『アンデスの少女 ミア―希望や夢のスケッチブック』○作/マイケル・フォアマン○訳/長田弘○BL出版
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◎お知らせ
1月9日より文庫を再開することになりました。従来通り第2・第4土曜日にオープンしますので、絵本に会いにお越しください。有年原434。Tel49・2089。
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2016年1月1日・第2部(2168号)4面 (15,741,623byte)
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