2016年01月22日
御崎の海岸に打ち寄せられたメカジキ
御崎の海岸で22日、1頭のカジキマグロが波打ち際に漂っているのを、海岸沿いを散歩していた男性が見つけ、本紙へ知らせてくれた。
体長約3・2メートルあり、カジキの特徴を示す長い角のような「吻(ふん)」が突出。写真を見た神戸市立須磨海浜水族園によれば、カジキ類で最大級の種類とされるメカジキとみられる。
発見した尾崎の村上幸(みゆき)さん(74)によると午前9時半ごろ、伊和都比売神社から海岸沿いの遊歩道を散歩中、「大きい魚みたいなのがプカプカ」浮いているのに気付いた。
話を知らせた釣り仲間5人と一緒に近づくと、岩と岩の間に頭側が入り込んで動けなくなっており、やがてエラが動かなくなったという。通報を受けた市美化センターが手配した漁船で御崎港まで曳航。重機で陸に吊り上げ、処分地へ運んだ。
同水族園の話では、赤道付近を主な生息地域とするカジキ類の中でメカジキは比較的寒さに強く、水温5度でも生存できるという。しかし、瀬戸内海で見つかることは珍しく、「迷い込んだか、夏場に瀬戸内海を回遊してそのまま居残ったかのどちらかではないか」と推測した。
2年ほど前から釣りを始めたという村上さん。普段はキスなど小魚を釣ることが多いといい、思ってもみなかった超大物に「まさか御崎の海でカジキに会えるとは」と驚いていた。
[ 街ネタ ]
掲載紙面(PDF):
2016年1月30日(2171号)1面 (12,032,320byte)
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