2008年09月19日
振り込め詐欺をテーマにした公演に向けて署員と打ち合わせする関西福祉大の演劇部員
悪質な詐欺のターゲットになりやすい高齢者に防犯意識を高めてもらおうと、赤穂署は9月27日(土)、赤穂市民会館で「振り込め詐欺被害防止講習会」を開く。関西福祉大の演劇部が実際にあった事件を基にした寸劇を上演。犯行手口や防止策をわかりやすくアピールする。
警察調べでは、昨年1年間に全国で発生した「振り込め詐欺」は約1万8000件で被害総額は250億円超。今年に入ってからも増加の一途だという。赤穂署管内でも100万円をだまし取られる被害が6月と8月に1件ずつ発生した。
同署では啓発ちらしなどで注意を呼びかけてきたが、「お年寄りの印象に残るPRを」と芝居による講習会を発案。同大の演劇部が「自分たちの発表機会になるし、社会の役に立てるのなら」とボランティアでの上演を引き受けた。
「詐欺師の巧みな罠」と題し、振り込め詐欺と還付金詐欺を題材にした寸劇を2本立てで上演。部員5人が犯人役、被害者役などに扮し、警察官役は署員が“共演”する。
3回生の蔭山智恵部長(20)は「私のおじいちゃんのところにもオレオレ詐欺の電話がかかってきた。被害に遭う人を一人でも減らしたい」と意欲的。公演までに金融機関の職員に通し稽古を見てもらい、現実感を出すためのアドバイスを受ける予定で、当日は迫真の演技が期待できそうだ。
1階大会議室で午後2時から。入場無料。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2008年9月20日(1813号)1面 (9,740,211byte)
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