2016年02月07日
西有年の民家で今月5日にこの家に住む夫婦が頭から血を流して死亡しているのが見つかった事件で、殺人容疑で逮捕された会社員の少年(19)が調べに「ハンマーと包丁を凶器として使い、犯行後に捨てた」と供述していることが捜査本部への取材でわかった。殺害時期については「3日夜」と供述しているという。
捜査関係者によると、少年は取り調べに対し、「素直に応じている」という。動機については、「金が欲しかった、との供述はあるが、それだけの理由に決めつけることはまだできない」として、引き続き慎重に捜査する方針。また、捜査本部は7日、少年を神戸地検姫路支部に送検した。
また、捜査本部は妻(64)の死因について、司法解剖の結果から「首の左側静脈を切断されたことによる失血死」と公表した。頭や背中を含めて全部で数カ所の傷を確認。死亡推定時期は「3日ごろ」で少年の供述と矛盾しないという。
殺害された夫婦は3日午後3時ごろ、病院の送迎サービスで帰宅したことがわかっている。少年が3日夜に自宅を出て友人宅に泊まったとの情報もあり、捜査本部は夫婦の帰宅後から同日夜までの間に犯行が行われた可能性が高いとみて裏付けを進めている。
少年の勤務先によると、少年は3日朝の始業前に先輩社員に電話で欠勤を連絡。翌4日は午前8時の定時までに出社し、そのまま午後5時過ぎまで勤務した。社長(54)は「特に変わった様子は感じなかった」と話している。
[ 事件事故 ]
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2016年2月13日(2173号)1面 (11,593,034byte)