2016年02月13日
手作りお面で鬼に扮した担任の先生
2月3日は節分でしたね。同僚隊員と企画して小学2年生のクラスで豆まきをしました。こちらには大豆がありませんので、落花生を使いました。
あいさつして、まずは「節分」について説明し、豆を入れる器を折り紙で作りました。紙で正方形を作るところから行いましたが、折り紙という遊びを知らないので、すぐには出来ません。一人一人確認して周り、みんなが出来たところで次のステップに進みます。
セネガルではクラス全員が同じ年齢とは限りません。家庭の事情や病気、定員超過で入学が遅れたり、授業の理解度によって留年したりする児童も少なくないのです。そんなクラスをまとめるのはそう簡単ではなく、担任の先生に協力してもらいながら行いました。
ようやく完成して、いよいよ鬼が登場! 先生に赤と黄色の服を着せて、クレヨンで顔を描いた紙袋をかぶってもらいました。子どもたちは鬼を初めて見るので最初は目が点になっていましたが、誰か一人が豆をまくと一斉に豆を投げ始めました。みんな夢中になり、「鬼は外、福は内」の掛け声はすっかり忘れていました。
どうやら、豆まきは世界共通で楽しめるようです。少しずつですが文化紹介することで日本という遥か彼方の国を身近に感じてくれる子どもを増やしていきたいです。
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◎前田智帆さん=坂越出身。津田塾大学で国際協力活動への関心を高め、卒業後に青年海外協力隊員を志願。平成26年9月から2年間の任期で西アフリカのセネガルへ赴任している。現地での愛称は「チコ」。
[ チコのセネガル通信 ]
掲載紙面(PDF):
2016年2月13日(2173号)4面 (11,593,034byte)
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