2016年05月14日
耐震補強工事が行われる市民会館
赤穂市は今年度に行う市民会館の耐震補強工事について計画概要をまとめた。
補強材や耐震壁を施工し、震度6強〜7程度の大地震でも「倒壊または崩壊の危険性が低い」とされるレベル以上に耐震性を引き上げる。工事に伴い、7月から10月までの4カ月間、会館の一般利用を休止する。
同会館は地上4階、地下1階建てで主に鉄筋コンクリート造。建築基準法施行令が改正された昭和56年以前の同49年に旧耐震基準で建てられており、市が平成26年度に実施した耐震診断で建物の耐震性能を示す「is値」が1階部分と2階部分で約0・5だった。is値が「0・3未満」だと、大地震(震度6強〜7程度)で倒壊または崩壊する危険性が「高い」となり、「0・3以上0・6未満」だと「ある」、「0・6以上」で「低い」とされる。
計画では、「鉄骨ブレース」と呼ばれる補強材を必要な箇所に取り付けるほか、1階と2階に耐震壁を新設。地階の柱に鉄筋コンクリートを巻き立てるなど施工する。市によると、これらの補強工事によって、すべての階でis値が0・75以上になる予定という。
また、天井裏の吹付アスベスト除去、電気設備や建具の改修なども行う。市は「安全で安心な生涯学習環境の整備を図りたい」としている。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2016年5月14日(2184号)3面 (11,393,069byte)
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