2016年05月21日
日本から届いたポン菓子機
雨季に加えて乾季も稲作に挑戦している私。カメルーンで稲作研修を受けたのがきっかけですが、昨年11月にはダカールで体験を発表する機会を与えられるなど、稲作が私の活動の主幹と言っても過言ではない状況です。
そんな中、日本からポン菓子機が到着しました。私が米作りに取り組んでいることを知ったJICA職員が新品1台を送ってくれたのです。セネガルでは第1号だそうです。
住民に食べてみてもらったところ反応は上々。あまり新しい物を好まないセネガル人にとっては、すごいことなんです。日本の味がセネガルに届いた感動すべき瞬間でした。
ポン菓子機を試験導入した目的は、稲作の普及、付加価値をつけた穀物加工品の作成、農家の収入向上と、もう一つ、女性の雇用創出です。そこで、届いた機械は地域の女性団体に譲渡しました。
セネガルの味覚に合うように砂糖の量を調整したり、牛乳をまぜてみたり、膨らむように少し水につけてみたり。試行錯誤しながらメンバーに講習を行い、彼女たちだけでも機械が使える状態にしていきます。
私が小学生くらいのころ、家の付近には移動ぼん菓子屋さんが来ていました。砂糖とお米を持っていくとおじさんがポン菓子を作ってくれました。おいしくて、祖父母と一緒にずっと食べ続けていました。懐かしい思い出です。
セネガルにいられるのもあと6カ月。残りの時間を大切に活動していこうと思います。
[ チコのセネガル通信 ]
掲載紙面(PDF):
2016年5月21日(2185号)3面 (11,631,899byte)
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