2016年07月05日
タールを見せて喫煙が健康に及ぼす影響を訴えた防煙教室
喫煙が健康に及ぼす影響を訴える「防煙教室」が加里屋の赤穂中学校(平井正彦校長)であり、1年生約130人が受講した。
赤穂健康福祉事務所の吉野由実子さんが講師として来校。タバコに約250種類の有害化学物質が含まれ、喫煙により約10年寿命が縮まるとされるデータを示した。また、タバコを一日一箱吸えば40年間で約580万円を費やす試算を紹介し、経済的な負担の大きさも指摘した。
ニコチンを脳が感知して常習化する仕組みを解説し、「若いうちに吸い始めるほどやめられなくなる」と警鐘。主流煙よりも副流煙の方が強い毒性をもっている点を挙げ、「タバコを吸わないことが自分の命と周りの人を大切にすることにつながる」と呼び掛けた。
「タバコの怖さがわかりました」と白木仁一朗君(12)。大崎和葉さん(13)は「もし、タバコを勧められても、きっぱり断って、その人にも吸うのを止めるように説得したいです」と話した。
市育成センターによると、平成27年度に喫煙で補導された少年(14〜20歳未満)は市内で171人。「ほとんどは16歳以上で中学生は皆無に近い」という。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2016年7月23日(2193号)3面 (12,163,203byte)
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