2016年08月03日
SNS利用のルール制定を提唱した児童生徒交流大会
快適な学校環境づくりへの取り組みを赤穂市内の小・中学校が発表する児童生徒交流大会が3日にあり、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の利用ルールを各学校や家庭で定めることを提唱した。
アンケート調査の結果によると、赤穂市内の児童生徒でLINEやフェイスブックなどのSNSを利用している割合は小学生(4年生以上)の4人に一人、中学生は6割以上となっている。また、統計によれば、SNSの利用時間が長い子どもほど、「イライラする」「勉強に自信がない」などと答えた割合が高いという。
大会は昨年まで3回開催された「いじめ・暴力追放市民大会」の目的を「追放から防止へ」とステップアップして開催。中広の市文化会館ハーモニーホールに各校の生徒会・児童会役員、教職員、PTAなど約600人が集まった。SNSの利用ルールについて事前に話し合ってきた5中学校の生徒会役員計15人が壇上で取りまとめを行い、▽個人情報を許可なく掲載しない▽言葉に責任を持つ▽大きなトラブルが起きたら大人に相談する▽アプリのダウンロードは親の許可を得る▽使用時間の期限を決める−といった5項目を提言した。
兵庫県は今年度、子どもがインターネットを利用する際のルール作りの支援を県民に義務付ける改正青少年愛護条例を施行。スーパーバイザーとして講評した竹内和雄・兵庫県立大学環境人間学部准教授は「子どもと大人が一緒に話し合ってルールを決めることが必要。SNSを利用する上での『文化』をつくっていってほしい」と呼び掛けた。
[ 子供 ]
掲載紙面(PDF):
2016年8月6日(2195号)3面 (11,586,359byte)
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