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「ブドウ作りは生きがい」83歳

2016年08月06日

  • 「ブドウ作りが自分の生きがい」と話す高岸栄造さん

    「ブドウ作りが自分の生きがい」と話す高岸栄造さん

 中山で「高岸ぶどう園」を経営する高岸栄造さん(83)はブドウ作り35年以上のベテラン。今季も丹精込めて栽培したブドウが実り、出荷準備に余念がない。
 高岸さんは40代半ばからブドウ栽培に挑戦。専門書を読むなどして土壌の肥やし方から苗木の管理、果実の房作りまで独学したという。試行錯誤を繰り返しながら、徐々に品質が安定。「もっとおいしいブドウを作ったる」とさらに研究を続け、今では県外からも地方発送の注文が入るほどの評判だ。
 約40アールある畑をほぼ一人で世話する。今年5月に体調を崩して一時入院したときは「自分のことよりもブドウの木の方が心配でならなかった」という。退院すると、すぐに畑へ向かった。
 「いつも、『今年が最後になるかもしれん』と思いながらやっている」と高岸さん。身体を心配する家族からは「もうそろそろこのへんで」とも言われるが、「ブドウを楽しみに待ってくれているお客さんがある。体が動くうちは頑張るよ」と明るく笑った。
 お盆にかけて粒が大きくなり、糖度も増すという。甘みのバランスが良いピオーネ(1キロ当たり)1650円、皮ごと食べられる人気のシャインマスカット(同3000円)など。予約、問合せはTel48・0880


街ネタ ]

掲載紙面(PDF):

2016年8月6日(2195号)1面 (11,586,359byte)


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