2016年09月17日
行動美術協会の会員に推挙された堂本たみ子さん=自宅アトリエで次回作と
東京・六本木の国立新美術館で14日に開幕した公募美術コンクール「第71回行動展」で、有年横尾の堂本たみ子さん(77)が絵画部の会員に推挙された。
出品作「カデンツァ」(F150号)は、宇宙空間を想起させる背景に歯車や機械を設計図的なタッチで描き入れたアクリル画。「物理的要素がいくつも重なり、繋ぎあって構成されている宇宙の神秘性」をイメージしたという。
昭和20年設立の美術団体「行動美術協会」が主催する同展で、堂本さんは初出品した平成20年に新人賞を受賞。66回展で会友に推されてから5年の早さでの会員推挙となった。
小学3年の夏休み、担任の先生に作品をほめられて絵を描くことが潜在的に好きになったという堂本さん。30代のころ、長男を絵画教室に通わせるうちに自分も描きたくなり、西川美沙夫氏に師事した。一時期創作から遠ざかったが、同協会会員の初田隆雄・兵庫教育大学教授の勧めで再び絵筆を持つようになり、それからは趣味のゴルフ、登山は封印して絵画一本に絞った。
今回の出品作は、従来はあまり使わなかった赤系のカラーを大胆に取り入れた。「これからも立ち止まらずに新しいことにチャレンジしていきたい」と創作意欲を高めている。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2016年9月17日(2200号)1面 (10,256,224byte)
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