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中広獅子舞の伝承願い、自作の獅子頭を寄贈

2008年10月04日

  • 新調された獅子頭と鼻高面

    新調された獅子頭と鼻高面

 大津の農業、山野晃さん(62)が中広獅子舞保存会に練習用の獅子頭1頭と鼻高面1面をこのほど寄贈した。30本以上のノミを駆使して半年がかりで彫り上げた労作だ。
 山野さんは仕事の傍ら20年以上前から木彫を始め、これまでに大黒天の置物や般若面など100点以上を制作。保存会が練習用具の新調を希望していることを聞き、快く引き受けた。
 獅子頭はケヤキを材料に用い、形だけでなく重さまでも本番用と同じになるようにくり抜く量を調整。キリを彫った鼻高面は漆塗りに仕上げ、「満足の出来栄え」になった。
 「末永く使ってもらえるように丹精込めて作りました」と山野さん。寄贈後はさっそく毎晩の練習で使われ、制作を依頼した保存会世話人の今井英人さん(31)=中広=は「本物とそっくり。これで本番に向けてしっかり稽古したい」と喜んでいた。
 中広獅子舞は10月18日(土)・19日(日)に演じられる。


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2008年10月4日(1815号)4面 (8,428,816byte)


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