赤穂民報

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手作りからくり人形で慰問

2016年10月17日

  • 自作のからくり人形でお年寄りを楽しませた塩田憲次さんと久美恵さん夫妻

    自作のからくり人形でお年寄りを楽しませた塩田憲次さんと久美恵さん夫妻

 木工細工を趣味とする上郡町高田台の塩田憲次さん(72)が自作のからくり人形を持参して尾崎の特別養護老人ホーム「瀬戸内ホーム」をこのほど慰問。茶碗を乗せた盆を運ぶ「茶運び人形」や弓をひいて的に当てる「弓曳童子」など3体を実演した。
 3体とも歯車や板バネなどの部品から塩田さんが手作りし、1年から3年ほどかけて完成させた。衣装は妻の久美恵さんが端切れを活用して裁縫。夫婦の力を合わせた労作だ。
 トンボ返りを繰り返しながら階段を下りていく「段がえり人形」は内部に入れた水で重心移動する仕組み。失敗しても、「まあ、こういうときもあります」などと塩田さんが軽妙な語りで笑わせ、うまく作動すると大きな拍手が送られた。
 からくり人形を作るようになって約15年の塩田さん。現在新たに「文字書き人形」の製作に取りかかっているといい、「出来上がったら、また訪問して披露したい」と話した。


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