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典雅で優美「薩摩焼 沈壽官展」

2016年10月28日

  • 典雅で優美な絵柄が特徴の薩摩焼

    典雅で優美な絵柄が特徴の薩摩焼

 鹿児島で400年以上受け継がれる陶芸を紹介する収蔵品展「薩摩焼 沈壽官展」が尾崎の私設ギャラリー「たでのはな美術館」で開かれている。
 薩摩焼は桃山時代の「文禄・慶長の役」で薩摩藩主・島津義弘が朝鮮から連れ帰った陶工たちに窯を開かせたのが始まり。沈壽官窯もその一つで、明治維新で藩主の庇護がなくなった後も代々守り継いできた。
 今展では、私財を投じて窯を中興した12代から平成11年に名跡を襲名した15代まで4人の作品を展示。「透彫」「浮彫」の技法を用いた香炉、典雅で優美な花鳥画で絵付けした花瓶など約30点を並べている。
 司馬遼太郎の小説「故郷忘じがたく候」の主人公として描かれた14代と20年近い交友がある館主の佐野正幸さん(76)は「苦難に耐えて窯の火を守り継いできた陶工たちの情熱を作品から感じてもらえれば」と話している。
 入館料200円。11月29日(火)まで午前10時〜午後4時。水曜休館、11月19日(土)午後は臨時休館。11月初旬に一部展示替えあり。Tel090・3496・4282


文化・歴史 ]

掲載紙面(PDF):

2016年10月29日(2204号)4面 (9,559,213byte)


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