2016年11月17日
カイトボードで2年連続3度目の年間王者となった武田照麻さん
セーリング競技のカイトボードの今季国内ツアーがこのほど終了し、磯浜町の武田照麻さん(42)がコースレーシング部門で2年連続3度目の年間王座を獲得した。
カイトボードはパラグライダーのようなキャノピーを操作しながらボードに乗り、風を受けた揚力を利用して水上を滑走するマリンスポーツ。欧米を中心に約150万人の愛好者があり、関係者によれば2020年東京大会でオリンピック種目への採用が有力視されているという。
武田さんは昨年の年間優勝で日本プロカイトボーディング協会(JPKA)から公認プロに認定。5月に始まった国内ツアーには、チャンピオンであることを示す「ゼッケン1」を着けて出場した。全3戦で3位以内に入る安定した成績を残し、順位に応じて与えられるポイント合計でトップを守った。
「自分としては悔しさが残るシーズンだった」と武田さん。海外に注文したボードが間に合わず、「自分の納得できるレースが最後まで出来なかった」という。シーズン当初は今期限りでの引退も考えたが、「このままでは終われない」と最終戦の表彰式で現役続行を宣言した。
今後もこれまで通り作業療法士として働きながらトレーニングを続ける。「体格の良い海外勢に対抗するには、体幹を強化する必要がある」とこのオフは体脂肪8%の肉体をさらに鍛え抜くという。その目線の先には「オリンピック出場」が視野に入っている。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2016年11月19日(2207号)1面 (12,274,224byte)
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