2016年12月03日
12月13日から部分公開が始まる国名勝の二之丸庭園=市教委文化財係提供
赤穂市が平成14年から復元整備を進めている上仮屋の国名勝、赤穂城跡二之丸庭園が12月13日(火)から部分公開される。
従来はゴールデンウイークや赤穂義士祭など限られた時期しか開放していなかった庭園が公開されることで、新たな観光の魅力となりそうだ。
二之丸庭園は江戸時代初期に造営された大名庭園。大石内蔵助の大叔父にあたる家老、大石頼母助の屋敷跡を含めて約1万5000平方メートルの面積で、「錦帯池」と呼ばれる回遊式の池泉が東西に流れている。
平成13年度まで行われた発掘調査で遺構が良好な状態で出土。本丸庭園とともに国名勝に指定された。絵図や文献を基に池泉や門、東屋などを復元。「庭園の東側は、ほぼ往時の景観を取り戻した」(市教委)として部分的に公開することにした。
「二之丸庭園から本丸方向を見た景色は江戸時代そのままなので、当時の雰囲気を体感できる見どころとしてPRしていきたい」と市教委。今後は屋敷跡に休憩所を設けるほか、池泉に木橋を架けるなど整備を引き続き進める。国の補助金交付額によって進捗が左右されるため全体の竣工時期は未定だが、「できるだけ早期に完成したい」と話している。
二之丸庭園の部分公開は年末年始を除き毎日午前9時〜午後4時半(入園は4時まで)。入園無料。Tel43・6962(市教委文化財係)。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2016年12月3日(2209号)1面 (11,023,506byte)
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