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福士誠治さん「義士に心打たれる」

2016年12月03日

  • トークショー後に花束を贈られた福士誠治さん、諸田玲子さん=右から2人目

    トークショー後に花束を贈られた福士誠治さん、諸田玲子さん=右から2人目

 今年9月からNHK総合テレビで放送中の土曜時代劇「忠臣蔵の恋〜四十八人目の忠臣〜」に出演している俳優の福士誠治さんのプレミアムトークショーが3日、中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールであり、原作者の作家諸田玲子さん、制作統括の小松昌代さんとともに撮影時のエピソードや義士への思いなどを語った。
 同ドラマは赤穂浪士の礒貝十郎左衛門に身分違いの恋をした浅野家の奥女中・きよがたどった波乱の人生を描く。武井咲さん演じるヒロイン・きよが恋する礒貝役を福士さんが好演している。
 トークショーでは、福士さんについて諸田さんが「お茶目なところもあり、撮影のときは彼の周りでいつも笑いが起こっている」と横顔を紹介。小松さんは「侍姿が本当によく似合う。これだけ凜とした立ち姿の人はなかなかいない」とキャストに起用した理由を話した。
 福士さんは、命を懸けて討ち入った赤穂義士について「大切なものを守ろうという気持ちに心を打たれる」と共感。「名誉や勲章ではなく、心にある大切なものを残そうとしたのだと感じる」と思いをはせた。
 放送は来年2月まで全20回で、ちょうど物語の半分にきたあたり。後半の展開について小松さんは「浪士が切腹した後も、礒貝は見守り役として、きよを最後まで守ります」と福士さんの登場を明言。福士さんは「必ず最後まで見ていただければ」とPRした。
 トークショーの観覧申込みには定員の3倍を超える応募があり、小ホールから大ホールへ会場を変更して約900人が来場した。主催者によると、北海道から長崎まで全国各地から熱心なファンが駆け付けたという。開演の3時間前から並んで最前列の席を確保した神戸市垂水区の会社員の女性(52)は「福士さんはテレビで見るよりもかっこよかった。忠臣蔵への興味が一層高まりました」と満足そうに会場を後にした。


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