2017年01月10日
3年前の曳きとんど
坂越の鳥井町で伝統の小正月行事「曳きとんど」が1月15日(日)に開催される。とんどを載せた台車を三味線や太鼓などの囃子に合わせて綱で引き、海岸まで運んで点火するという珍しい形式で、平成26年に行われて以来3年ぶりとなる。
山に挟まれた坂道沿いに家屋が軒を並べる鳥井町には、とんどを据え付けられる空き地が町内になく、独特の祭りが生まれたと思われる。地元では、250年ほど前に始まったと伝わる。平成に入り途切れていたが3年前、「特色ある祭りを後世に引き継ごう」と住民主体の実行委員会が29年ぶりに復活させた。
今回も実行委が準備を進め、昨年12月から囃子の練習を開始した。小・中学生もカスタネットや鉦で参加。当日は総勢約100人が隊列を組み、音頭を奏でながら先導する。
実行委員会の会長を務める永石正勝・鳥井町自治会長(79)は「少子高齢化が進む中、こうした行事によって住民同士の結びつきが強まるのではないかと期待しています。地域に活気を生み出したい」と話す。
曳きとんどは15日の午後4時半ごろ、木戸門前(坂越公民館東約100メートル)を出発。とんどを台車に積んで約400メートル東の海岸まで運び、同6時に点火する。雨天中止。
掲載紙面(PDF):
2017年1月14日(2215号)3面 (13,262,155byte)
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