2008年10月13日
「人長舞」を奉納する東儀俊美氏
祭礼船よる華麗な海上渡御
締め込み姿の男たちが勇壮に繰り広げた「バタ掛け」
雅楽の祖といわれる秦河勝を祭神とする坂越・大避神社(生浪島堯宮司)で瀬戸内3大船祭りの一つ、「船渡御祭」が12日行われ、約3000人が華麗な祭りを見物した。
300年以上続き、国無形民俗文化財に指定されている伝統行事。今年は秦河勝の末裔とされる元宮内庁式部職楽部首席楽長の東儀俊美氏(79)が一人舞の神楽「人長舞」を奉納した。
楽人6人が和琴(わごん)、篳篥(ひちりき)などを荘厳に奏でる拝殿で、輪サカキを手にゆったりと舞い、先祖の霊を鎮めた。
「祖先をまつる神社で舞を奉納したい」とかねてより望んでいたという東儀氏は奉納を終え、「日本古来の神楽を捧げることができた」と感慨ひとしお。午後からは楽船に乗って祭礼に参加した。
当日は好天に恵まれ、浜での櫂伝馬組による「バタ掛け」、和船による海上渡御に会場に集まった大勢の観客から盛大な拍手が送られた。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2008年10月18日(1817号)4面 (9,170,483byte)
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