2017年02月25日
赤穂から初のボクシング世界チャンピオンになった小國以載さんの祝勝会ですが、「会費全額をカンパする」とありました。また、募金活動も行われていますが、本当に全額を役立ててもらえるのでしょうか。(一市民)
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祝勝会と募金活動の主催は市民有志で発足した「義士魂☆小國以載後援会」。事務局長の山口翔さん(55)に話を聞いた。
「今回の祝勝会(2月28日午後6時、会費1000円)は市民会館を会場にノンアルコールドリンクと茶菓子で行います。赤穂市の協力で会場費は不要となり、飲食物も主婦の店さんなどの協賛で無料提供いただけることになりました。後援会は全員ボランティアで、会費及び募金の全額を小國君への支援及び応援費用に回すことができます。また、後援会の会計をチェックする役員会には小國君のご家族にも加わってもらっています」
−カンパの具体的な活用方法は
「小國君はこれまでアルバイトで生計を立てながらボクシングを続けてきました。しかし、大みそかのタイトルマッチで指の腱を断裂するなど両手拳を負傷し、働くことができない状態です。カンパは、治療とトレーニングに専念するために少しでも役立つように小國君に贈ります。もし、必要以上に集まった場合は防衛戦応援ツアーのバス代など応援費用に充てたいと考えています」
−チャンピオンは多額のファイトマネーで儲かったのでは
「現時点の小國君の場合、ファイトマネーの代わりに自分が出場する試合のチケットが支給される取り決めになっています。つまり、チケットを売った分が小國君の収入となるシステムなのです。その一方、大みそかの世界戦ではライセンス料として250万円を納めており、儲かったどころか完全に赤字です」
−後援会の運営方針を教えてください
「赤穂から世界チャンピオンが生まれるなんて、めったにあることではありません。赤穂が生んだヒーローを一人でも多くのみなさんで支えていただけるよう、草の根で応援の輪を広げていきたいと考えています。祝勝会は、どなたにも気軽に参加できるように会場と会費を設定しました。子どもから大人まで幅広くご参加いただき、チャンピオン誕生の喜びを分かち合ってもらえればと思います」
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掲載紙面(PDF):
2017年2月25日(2221号)4面 (11,194,473byte)
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