2008年10月18日
「内蔵助」のブランド名で売り出されることになったソバの畑。純白の花が見ごろ=周世
赤穂の新たな特産品づくりを目指し、市内の飲食店と農家が共同で、ソバの新ブランド創出への挑戦をスタートした。商標登録した銘柄は「内蔵助」。来月下旬の新ソバ収穫期から順次ブランド名を冠した新商品を打ち出していく計画で、「農商連携、地産地消のモデルケースになれば」と商工会議所、行政も支援している。
プロジェクトを立ち上げたのは、市内の農家とそば店、茶販売、製菓販売の各商店主。合計約1・2ヘクタールの畑で無農薬栽培したソバの実を用い、各店が十割そば、そば茶、そばクッキーなど新商品を企画している。関係者らで行った試食会では「信州そばにも負けないぐらいの香り」と大好評だったという。
ソバを栽培する周世土地利用組合の本家洋史組合長(67)は「順調に進むようなら今後さらに作付面積を増やすことも可能」と増産に意欲。木津の農業、溝田泰司さん(53)は「赤穂の気候に合った品種を研究したい」と品質向上を目指している。
生産者と販売者の双方にメリットがある仕組みづくりや魅力ある商品開発など課題は多いが、専門コンサルタントを招いた勉強会も開き、将来的には組合化も視野に入れている。
発起人の一人で、そば店経営の木村秀之助さん(61)=加里屋=は「みんなでアイデアを出し合って、忠臣蔵のように息の長いブランドに育てたい」と夢を語っている。
掲載紙面(PDF):
2008年10月18日(1817号)1面 (9,170,483byte)
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