2017年05月10日
シリーズ10作目となった忠臣蔵扇子
仮名手本忠臣蔵の名場面を絵柄にしたオリジナル扇子を毎年1作ずつ製作している赤穂市立歴史博物館(長谷川隆彦館長)は、シリーズ10作目となる新作をこのほど発売した。
幕末から明治初期にかけて活躍した人気役者の五代目坂東彦三郎が演じる斧定九郎を三代目歌川豊国(初代国貞)が描いた大判錦絵を図柄に採用。五段目「二ツ玉の場」で、おかるの父与市兵衛を斬り殺して財布を奪った定九郎を描いている。
刀を肩に置き、奪った財布を口にくわえる場面は錦絵にもよく描かれた見せ場の一つ。同館の忠臣蔵浮世絵コレクションの中から扇にあしらったときに最も絵になる作品を選んだといい、花形役者が演じる役どころの魅力が存分に表現されている。
好評で品切れになっていた十一段目「討入りの場」の扇子も3年ぶりに増刷。いずれも7・5寸35間で400本を製作。一本1000円で歴史博物館(Tel43・4600)、忠臣蔵問屋わたやなどで販売している。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2017年5月20日(2231号)1面 (6,083,246byte)
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