2017年06月23日
陸上自衛隊と実施した救助活動訓練
倒壊した建物など狭い空間に負傷者が閉じ込められた場面を想定した捜索・救助活動訓練が22日、加里屋の赤穂市消防本部であり、陸上自衛隊第3特科隊第2中隊の隊員21人が参加。消防本部職員12人が指導員となり、講義と実技でレクチャーした。
救助計画作成のための情報収集、応急処置や搬送などを4つの段階に分けて訓練した。板とロープで囲った高さ約60センチ、幅約90センチのトンネル空間から人を救出する訓練では、ほふく前進で中へ入り、身動きの取りづらい中で要救助者を救護シートで包む動作をトレーニング。倒壊家屋を再現した施設でより実践的な訓練も行った。
姫路に駐屯する同中隊は赤穂市を含む西播磨4市3町を災害派遣担当区域とする。今回の訓練は大規模災害発生時に協力して対応にあたる地元消防との連携体制構築も目的として行った。
「スピードだけでなく、安全かつ確実に救助する観点から訓練でき、予想以上の成果が得られた」と溝尾武志中隊長。市消防本部は「災害発生時に迅速な情報共有を行えるよう、今後もお互いに顔の見える関係を築いていきたい」と話している。
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