2017年06月29日
経営計画が認められ、笑顔で出資を受ける生徒たち
文化祭の模擬店を「株式会社」として運営する取り組みに赤穂高校の生徒たち5チームがチャレンジしている。経営理念や売上目標などを設定し、定款も作成。自分たちで考えたビジネスプランの実践を目指す。
東京証券取引所(JPX)の「起業体験プログラム」。共通目標に向かって組織で活動する経験を目標に、生徒会や調理部など約40人が参加している。
各チームは7月の文化祭に出店するポップコーンや飲み物などの模擬店経営計画を立て、「投資家」役のJPX職員と同校教諭の計5人を前にこのほどプレゼンテーション。「損益分岐点を教えて」「店が混雑したときの対処は」などといった投資家たちからの質問攻めに耐えながら店の魅力や収益期待度をアピールした。
いずれのチームも希望した満額の出資を勝ち取り、模擬の登記手続きと引き替えに現金を受け取った。地元食材を使ったカフェを運営する濱本麻友さん(17)=2年=は「めちゃくちゃ責任を感じます。計画通り利益を出せるようにしっかり準備したい」と抱負。パン作り教室を兼ねたベーカリーを出店する藤井凜君(15)=1年=は「お客さんが楽しめて笑顔になる店にしたい」と意欲をみせた。
収益は学校備品購入費などに役立てる予定で、文化祭終了後に開く「株主総会」で正式決定する。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2017年7月1日(2237号)3面 (11,690,634byte)
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