2008年10月22日
高齢者虐待の予防について考えた学習会
介護が必要なお年寄りに対する虐待の防止策について考える学習会がこのほど赤穂市総合福祉会館で行われ、市民約30人が参加した。
厚生労働省の調査では平成19年度の虐待事例は全国で1万3000件を超え、そのほとんどは在宅介護。虐待による死者は27人で、年々深刻化している。
学習会では、夫が認知症の妻を虐待するケースを市職員による寸劇で紹介。責任感の強い人ほど周囲に頼らず、無理を重ねた挙句に虐待してしまうという構造的な問題を提起した。
講師の関西福祉大・一瀬貴子准教授は「孤立感から来る不安やストレスが虐待に向かわせる」と要因を指摘。「周囲が温かい目で見守り、少しでも早く異常に気付いてあげることが大切。介護経験者から話を聞ける場が地域にあれば、なおよい」と防止のポイントを挙げた。
夫婦で参加した尾崎の80代男性は「もし今後、介護に困ることがあればご近所や公的機関にすぐに相談したい」と話していた。
[ 社会 ]
コメント
我が家でも、妻が74歳で少し痴呆の兆し有り、ついミスをすると声が荒くなりがちと この記事を見ながら反省しています。二人きりで居ると解っているが、若い頃はもっと出来ていたのにと、大きな声になっているようです。
投稿:吉田 カメ 2008年10月24日
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。