2017年08月05日
『蛙となれよ冷し瓜 一茶の人生と俳句』 ○文/マシュー・ゴラブ ○絵/カズコ・G・ストーン ○訳/脇明子 ○岩波書店
松尾芭蕉、与謝蕪村、そして小林一茶(弥太郎)は3人ともすぐれた俳人ですが、最も庶民に好かれているのは一茶でしょう。
この絵本はアメリカから日本に留学したマシュー・ゴラブさんが一茶の俳句に引かれ、アメリカの子どもたち向けに出版したものです。一茶の句は毛筆体で書かれ、そこに英訳の3行をつけています。
絵はカズコ・G・ストーンさん。日本の風景や生き物を細やかな美しさで表現しており、一茶の俳句に魅力を加えています。
文化の交流とは、小林一茶の俳句を英訳するだけでなく、その内に秘められた思いを伝えることに関わっているのです。
アメリカの子どもたちの声に触れてみたいものです。
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『蛙となれよ冷し瓜 一茶の人生と俳句』○文/マシュー・ゴラブ○絵/カズコ・G・ストーン○訳/脇明子○岩波書店
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2017年8月5日(2241号)4面 (12,280,542byte)
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