2017年08月21日
この夏の活躍が目立った龍野高校放送部の=右から=真殿倫世さん、有年梨沙子さん、松本彩さん
第64回NHK杯全国高校放送コンテスト(7月24〜27日、NHKホールなど)の創作ラジオドラマ部門で元塩町の真殿倫世(ともよ)さん(18)が制作統括した「10分間彼氏」が準優勝に輝いた。
尾崎の松本彩さん(16)は同コンテストに朗読部門で出場。また、さつき町の有年梨沙子さん(18)は高校野球兵庫県大会の開会式で司会を務めた。3人はいずれも龍野高校の放送部員。日頃の頑張りが成果に結びついた。
創作ラジオドラマ部門には全国743作品の応募があり、都道府県予選を通過した98作品が全国大会へ進んだ。真殿さんの受賞作は、「一日10分までなら無料で男性と会話できる」という架空のスマホアプリを題材にしたフィクション。時間を延長するために課金地獄へはまっていく女子高生をシュールに描いた。
真殿さんは脚本からキャスティング、演出までトータルで担当。パソコンの不調で二度も音源データを失うトラブルにもめげず作品を完成させたという。「絶対に優勝できる、と思っていたので表彰式は悔しくて泣きました。でも、今は晴れやか。協力してくれたみんなへの感謝でいっぱいです」と笑顔を見せた。
有年さんは6月の県大会アナウンス部門で5位。その実績で司会の大役を任された。「もともと声が低いので、よく響くように声を張りました。裏返ってしまったところもあったけど、今しか経験できない一生の思い出になりました」。
3年生の真殿さんと有年さんはこれで放送部は引退となる。真殿さんは「これまでで一番輝けた」とこの夏を振り返り、有年さんもうなずいた。一学年後輩の松本さんは「先輩の活躍を引き継げるように頑張ります」と受け止めた。
真殿さんが制作したラジオドラマは8月28日(月)午前10時からNHK−FM「ティーンズラジオ2017」の中で放送される。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2017年8月26日(2243号)1面 (12,989,584byte)
コメント
生まれ育った地域から離れたところでも、立派に自分の個性や能力を発揮できる若者の姿に感動します。
ところで、知識を活用し、思考力・判断力・表現力を備え、グローバル社会を生き抜く「真の学力」の育成を目指して、「地域から信頼される魅力ある学校づくり」を行っていると校長先生がおっしゃる地元高校は本当に文武両道の「真の学力」を育てる魅力ある学校になっているのでしょうか。最近、近隣の高校へ進んだ赤穂の若者が、スポーツや様々な分野で活躍しているのを見聞きします。
そのたびごとに、地元民とlしては、青春をエンジョイするだけの高校生活で良いのかなと複雑な気持ちを抱きます。
投稿:よくやった赤穂育ちの若者よ 2017年08月21日
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