2017年10月07日
サーフィンの世界ジュニア選手権で優勝し仲間から祝福される安室丈さん=国際サーフィン連盟提供
安室丈さんの決勝のライディング=国際サーフィン連盟提供)
宮崎県日向市で1日まで開催されたサーフィンの世界ジュニア選手権で、高雄の安楽寺住職、安室正允(あづち・しょういん)さん(93)の孫の丈(じょう)さん(16)=徳島県海陽町=が男子16歳以下の部で優勝した。
国際サーフィン協会が主催する大会のサーフィン個人種目で日本人が頂点に立ったのは初の快挙。サーフィンは3年後の東京五輪で正式種目に採用されており、正允さんは「オリンピック目指して頑張って」とエールを送っている。
同大会には41の国・地域から参加があり、男子16歳以下の部には127人が出場。1ヒート4人で試技を行い、5人の審査員による採点で上位2人が次のラウンドへ進む方式で実施された。丈さんは準決勝3位から回った敗者復活戦で1位となり、ファイナルへ進出。決勝では最後のライディングで鮮やかに高得点をマーク。逆転で栄冠を勝ち取った。
正允さんの三男でサーフボード工場を営む元プロサーファーの父・正人さん(56)の影響で幼少期から海やサーフィンに親しんだ。小3から本格的に競技に取り組み、14歳でプロに。現在は通信制高校で学び、自宅から車で10分ほどの高知県東洋町の生見(いくみ)海岸を拠点に毎日4〜6時間は波に乗る。
最近は練習や遠征で多忙なため、なかなか赤穂を訪れる機会がないが、幼いころは夏休みや冬休みの度に帰省。6、7歳のころ、覚えたてのスケートボードで近所の坂を器用に乗りこなし、運動神経とバランス感覚の良さをすでに表していたという。
「もっとうまくなって日本代表になりたい」とオリンピック出場を目標に据える丈さん。正允さんは「そうなったらすごいこと。応援するために元気に長生きしないと」と笑顔で話した。
[ スポーツ ]
掲載紙面(PDF):
2017年10月7日(2248号)1面 (5,504,152byte)
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