2017年11月25日
御崎の風致地区で大規模太陽光発電施設の建設計画は工事がストップしたままのようですが、今後どうなるのでしょうか。計画地の樹木が伐採され、地肌が露出した状態になっていると聞きますが、災害の危険性はないのでしょうか。(一市民)
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同事業は、大阪の不動産会社が事業主となり、「平成28年3月完成」を目指して27年10月ごろ、計画地の整地に着手した。しかし、昨年4月に無許可の切り土が判明し、許可変更届を出すまで工事を中止するよう市が指導。また、当初「0・9ヘクタール」としていた開発面積が県総合治水条例の適用対象となる「1ヘクタール以上」を超えると県が判断。知事への届け出も必要となり、計画は大幅に遅延した。
さらに、今年に入り、事業は不動産会社から九電工を中心とする特別目的会社(SPC)に継承。新たに「今年6月末竣工予定」とのスケジュール案が示されが、いまだに届け出は提出されていない。SPCの担当者によれば、「里道の位置を調整した結果、当初計画していた太陽光パネルの枚数が収容できないことがわかり、図面の見直しに時間を要した」という。また、関係者によれば、一部の地権者が第三者へ用地を売却する意向を示しており、計画地内の里道の位置について改めて確認が必要となる可能性も出ているという。
風致条例に基づく許可申請窓口となる市都市整備課は「許可期限は5月末で切れている。事業者も変わったため、改めて申請の必要がある」とする。一方、風致地区などを太陽光発電の「抑制区域」とする「再生エネルギー調和条例」を所管する市環境課は「条例施行前に着手している事業なので条例の適用対象にはならない」という従来からの判断を変えていない。
また、今年7月に県が施行した、事業用地5000平方メートル以上の太陽光発電施設を設置する事業者に地域住民への事前説明や知事への届け出を義務付けた条例についても「施行日以前に着手済みの事業には適用外」(県建築指導課)となっている。
計画について、SPCは「調整中。できるだけ早く工事できるように努めたい。詳しくは、いずれ開催する地元説明会で説明する」と話している。
市は定期的に現地をパトロールしているといい、「今のところ、異常は確認されていない」と話している。
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2017年11月25日(2255号)3面 (15,483,663byte)
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