2017年12月10日
故郷で講演する田中麻美子氏
「赤穂市人権・男女共同参画フォーラム」が9日、中広の赤穂市文化会館ハーモニーホールであり、赤穂出身の田中麻美子氏(57)=ビクトリノックス・ジャパンCEO=が「男女共同参画と子どもの福祉」と題して講演した。
小学4年から赤穂高校を卒業するまで惣門町で過ごした田中氏はオーストラリアの大学で学び、海外各国で医療衛生活動や企業経営に参画。多機能ナイフを主力商品とするスイス企業の日本法人の代表取締役社長となって6年目となっている。
講演で田中氏は「男だから、とか女だから、というような先入観を持たず、その人の能力を活かす社会を作っていくことが大切」と強調。また、日常生活が便利なった反面、ナイフで鉛筆を削ることができない子どもが増えていると問題提起し、「子どもたちの『生きる力』を育む機会を大人が与えてあげることが必要」と提案した。
会場の小ホールには約360人が来場。統計やグラフを示しながら論理的に語る田中氏の話に耳を傾けた。
[ 社会 ]
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