2018年01月17日
赤穂市は「うね・のり愛号」の愛称で有年地区で運行しているデマンドタクシー(予約型乗合タクシー)について、現行では利用者の自宅と宮前バス停のみとしている乗降場所にJR有年駅と有年診療所、有年公民館を追加し、増便する方針を固めた。市は「新年度からの変更を目途に必要な手続きを進めたい」としている。
デマンドタクシーは有年地区で公共バス利用者の利便性向上を目的に平成28年7月導入された。市内の民間タクシー会社が運行主体となり、市内循環バス「ゆらのすけ」と東備西播定住自立圏圏域バス「ていじゅうろう」が停車する宮前停留所と利用者宅を片道300円(小学生以上)で送迎している。
定員4人の中型車を2台まで配車できる体制を整えているが、初年度の利用者数はわずか2人。今年度は増加したものの51人(11月末時点)にとどまった。赤字額を補填するための市の補助金は2年間で約120万円。市によると、費用対効果を問題視する声が上がる一方、地元からは「バス停以外にも移動できるようにしてほしい」との要望が寄せられた。
市は16日の「地域公共交通会議分科会」に変更案を提案。一日の運行便数を現行の4本(バス停から自宅は3本、金曜は往復各2本)から6本に増やすとともに、運行時間帯もJRの発着や公民館サークルの開始時刻に合うように拡充するプランを示した。
分科会で異論はなく、市は25日に開く地域公共交通会議で承認を受けた上で陸運局への届出などを進める予定。「利便性の向上を図り、利用者増へつなげたい」としている。
[ 政治 ]
掲載紙面(PDF):
2018年1月20日(2263号)1面 (7,825,392byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。