2018年02月24日
『ZOOM ズーム』 ○著者/イシュトバン・バンニャイ ○復刊ドットコム
真赤なコンパクトな絵本。
おんどりの赤いとさかに始まり、真黒のページの白い小さな点で終わる、インパクトの強い絵本です。
この絵本に、少女・少年そしてカウボーイの3人の行動が表現されています。
しかし、ひとつの文字もない絵は、想像できないスピードで変化します。私は何度もページをめくり返しました。
私たちの暮らしは、ズームイン(急速な大写)やズームアウト(急速な縮小)される映像に、何の疑問も感じないまま暮らしています。
こんな現実を絵本から学び取ることができました。
そして、「心眼」という言葉を忘れていた自分に気付かされました。
絵本の終わりの、谷川俊太郎「眼は」という詩が、著者から私たちへの問いかけになっています。
絵本と谷川俊太郎の詩によって、私たちに何を問い掛けているのか、一緒に考えてみてください。
* * *
『ZOOM ズーム』○著者/イシュトバン・バンニャイ○復刊ドットコム
[ 絵本で世界を旅しよう ]
掲載紙面(PDF):
2018年2月24日(2268号)4面 (10,556,430byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。