2018年04月21日
西川喜代子さんが愛情を込めて手作りした人形たち
◆西川喜代子さん(65)=新田
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美人ではないけれど、愛きょうがあって癒されるでしょう。上原装子さんという人形作家さんの作品が有名ですが、6年ほど前に姫路のお店で初めて実物を見て、一目惚れしました。自分でも作ってみたいと思って、お店のオーナーさんにお願いして。前から洋裁や編み物が好きで、ちょうど「退職したら趣味を広げたい」と思ってたところだったので。今は加古川の方の先生のところで月1回習ってます。
これまでに作ったのは10体です。名前ですか? 実はつけてます(笑)。この子は「福太郎」でその隣りが「お福」ちゃん。「豆桜」に「美観(みかん)」「葵姫」に「夢子」。理由は特にないんですよ。インスピレーションで付けてます。
作り方は、発泡スチロールを芯にして紙粘土で肉付けていきます。お顔や体の形が決まると、どんな表情にして、どんな服を着せてあげて、どんなふうに着飾ってあげようかとイメージがどんどんふくらみます。その子、その子に合った着物や飾りをつけてあげたい、かわいくしてあげたいって思いながら作っていきます。なので同じものにはなりません。
人形の着物は古着や古布から作ります。友達と一緒に骨董市や布屋さんで布を選ぶのも楽しいです。そうそう、「美観」に着せている緑色の着物は私の若い頃の色留袖から作りました。なので、特に思い入れがあります。
3年ほど前からは「うさちゃん人形」も作っています。これは自分で考えたオリジナルです。あと、今は関節を動かすことのできる「ぶすっ娘人形」にチャレンジしてるんです。人形を作っていると、ドキドキワクワクします。
自分の趣味で作っているので、あんまり見ていただくことはなかったですけど、いろんな方々に見てもらった方が人形のためにもいいのかなと思いまして、最近は好きで集めた古民具と一緒に部屋に飾って、見てみたいという方がいらっしゃればご覧いただいています。いつでもというわけにはいきませんが、前もってご連絡(Tel45・1671)いただけましたら。
人形たちに囲まれていると、癒されて、本当に幸せな気持ちになります。これからも無理せず、自由に自分の好きなものを作っていきたいと思っています。
[ 私のこだわり ]
掲載紙面(PDF):
2018年4月21日(2275号)4面 (11,952,656byte)
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