2018年05月10日
兵庫県内の瀬戸内海沿岸で二枚貝から麻痺性貝毒が検出された問題で、兵庫県水産技術センターは9日、3週連続で規制値を下回ったとして、播磨灘沿岸のアサリの採取規制を解除した。
同センターは問題発覚以降、週1回のペースで姫路、赤穂などで採取したアサリとマガキの貝毒検査を実施。マガキは今月2日の時点で3回続けて規制値以下となり、採取規制は解除済み。麻痺性貝毒の原因となるプランクトンは4月19日の検査を最後に検出されていない。
今回の検査結果を受けて赤穂市漁協は、安全なアサリとの交換方式で今季の営業を行っていた唐船サンビーチの潮干狩り場を今週(12日)から利用客が採ったアサリを持ち帰る通常方式に戻す。
漁協によると、ゴールデンウイークの客の入りは「潮の巡り合わせがよくなかったのもあるが、例年の半分以下だった」といい、「貝毒がなくなってほっとしたが、できればあと1週早ければ」と残念そう。養殖カキの出荷も貝毒の影響で「ほぼ1カ月分の落ち込み。もし、来季以降も貝毒の発生が続くようなら、生産終了時期を早めるなど対応を考えなければならないかも」と話した。
掲載紙面(PDF):
2018年5月12日(2277号)3面 (11,357,483byte)
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