赤穂民報

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イグアナみたいな女の子

2018年08月25日

  • 『わたしのすてきなたびする目』 ○作/ジェニー・スー・コステキ=ショー ○訳/美馬しょうこ ○偕成社

    『わたしのすてきなたびする目』 ○作/ジェニー・スー・コステキ=ショー ○訳/美馬しょうこ ○偕成社

 絵本は、大きく分けると三つのタイプに分類されます。
 一つは、長年言い伝えられてきた民話や昔話の絵本です。二つ目は、著者の鋭い感性によって創作された絵本です。そして、三つ目は、著者の体験に基づいて生まれた絵本です。
 紙面いっぱいに描かれた女の子の顔。見開かれた目。女の子は、左目に斜視をもって生まれてきました。女の子は、右目はわたしのあんない役。左目は、旅する目で芸術家であると考えて暮らしています。友だちから「イグアナの目」と言われても、悲しんだり、思いこんだりせず、「イグアナって、かっこいいってことはわたしもかっこいいんだ」と思っています。なんと、明るく元気な女の子でしょう。
 斜視は少児眼科の代表的な病気で、多くが目をうごかす筋肉のバランスが悪いために起こります。斜視の治療には、さまざまな方法があります。女の子は、治療のためにつけたアイパッチをいろいろと工夫して、楽しく、元気に暮らしていきます。
 外見や容姿に悩んでいる子どもたちにぜひ手にしてほしい絵本です。
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 『わたしのすてきなたびする目』○作/ジェニー・スー・コステキ=ショー○訳/美馬しょうこ○偕成社


絵本で世界を旅しよう ]

掲載紙面(PDF):

2018年8月25日(2290号)4面 (7,246,268byte)


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