2018年08月25日
赤穂市内小・中学校の暑さ指数計測結果(7月2日〜20日)
赤穂市教委は、7月に市内小・中学校の教室で計測した「暑さ指数」の測定結果をこのほど取りまとめ、熱中症の危険性が著しく高まるとされる「28度以上」を全測定回数の57%で記録したことがわかった。
「警戒」レベルとされる「25〜28度」を含めると全体の97%に上り、学校での学習環境の過酷さが数字で表れた。市教委は「暑くて勉強に集中できないというレベルを超え、命にも関わる状況」(総務課)と話しており、エアコン導入への検討が加速されそうだ。
「暑さ指数」は湿度、気温、日差しの強さの3要素で暑さの程度を示す指標。日本生気象学会の「日常生活における熱中症予防指針」では▽31度以上=危険▽28〜31度=厳重警戒▽25〜28度=警戒▽25度未満=注意―と分類している。環境省によると、暑さ指数が28度を超えると実際に熱中症患者が著しく増える傾向があるという。
市教委は今年6月下旬、学校における学習環境の実態を把握する目的で市内すべての小・中学校に暑さ指数のデジタル測定器を導入した。各棟のフロアごとに普通教室1カ所を選び、小学校30教室、中学校12教室に設置。7月2日〜20日の平日14日間について午前9時と午後2時の1日2回計測するよう各校へ求めた。
自然学校などで教室を使わなかった日や記録漏れを除いて計測回数は全体で1066回(小学校801回、中学校265回)となった。内訳は▽危険=32回(3%)▽厳重警戒=571回(54%)▽警戒=428回(40%)▽注意=35回(3%)だった。厳重警戒レベル以上だった割合は、小学校では午前より午後の方が高かったが、中学校では逆に午前が高かった。
市教委は「ほぼ一日通して好ましくない環境だったといえる」(同課)との認識で、「この暑さは今年だけのことではなく、来年以降も続く可能性が高いのではないか。教室にエアコンを設置するのは『ぜいたく』ではなく『必要』と考えている」と話した。
同課によると、学校にエアコンを整備するのに必要な費用は「一般的には1教室あたり200万円といわれている」といい、市内小・中学校の教室数は「約200室」だという。国は「学校施設環境改善交付金」としてエアコンの設置費に3分の1の額を補助する制度を設けているが、「申請しても必ず採択されるとは限らない」ため、リースで導入する自治体もある。リースだと国の補助は受けられず、自主財源で工面しなければならない。
文部科学省が全国の公立学校を対象に3年ごとに実施しているエアコン設置率調査(平成29年度)では▽幼稚園=58・3%(兵庫県内41・1%)▽小・中学校=41・7%(51・1%)▽高校=49・6%(44・4%)▽特別支援学校=74・5%(80・4%)となっている。
掲載紙面(PDF):
2018年8月25日(2290号)1面 (7,246,268byte)
コメント
これだけ熱中症対策が必要とされているなかで、部活動に
関しては指導者判断に委ねるところがある。充分に対応が出来ているか疑問点が多々ある中、我が子が熱中症の症状で苦しんでいる姿をみるのは辛いものがあります。教室のクーラー設置も大事であると思いますが、土日のうちどちらかを部活中止にするなど、部活動に関しても銘柄な対応をうちだしてほしいと思います。
投稿:中学生の母 2018年08月30日
相生市は、全小中学校、幼稚園にエアコンの取り付けを決めたそうです。
それでも6億円の予算が掛かり、4年に分けて実施して、取り付け完了は2022年だそうです。
国の補助を受けても、半分の3億は単独予算を組まなければなりません。
小中学校、幼稚園の数は全部で16。赤穂市は全部で25。内、エアコン付きの幼稚園3園を外しても22。
単純に計算しても8億以上の予算が必要です。
我が子かわいさで要望する皆さんの気持ちは理解できますが、8億円の税金を集めようと思うと、消費税で計算したら100億円の売り上げが必要だということになります。
1年で全小中学校、幼稚園にエアコンを設置するのは、予算的にも物理的にも無理でしょう。
来年の夏に向けて全国で同じ動きになると、取り付けする業者が足りない、メーカーも製造が追いつかないのは明らか。
順番待ちになっても、お互い様だと思えるかどうかですね。
投稿:神戸新聞によると 2018年08月29日
なぜ、幼稚園には調べないのですか?
赤穂市でも、ついている所があり格差がありますよね⁉
投稿:… 2018年08月28日
空調設備を整備し終えた暁に、少子化に歯止めはかからず、エアコン完備の教室と借金だけが残されるかも。
投稿:日本不安遺産 2018年08月28日
記事の中で、市教委の担当課名が「管理課」となっていたのは、正しくは「総務課」でした。訂正のうえ、お詫びします。
投稿:赤穂民報 2018年08月28日
大きな施設で空調関係を動かそうと思うと、家庭用の100Vでは動きません。
動力(200V)をすでに引っ張っている赤穂市内の幼稚園、小中学校は、一部を除いて存在しません。
エアコンを付けろといっても、家につけるエアコンですら別に回路をとってつけないと、ブレーカーが落ちる可能性があるのに、まして動力を引っ張るところからやらないといけない工事が、早く安くできるわけがありません。
1室200万が高いとか言いますが、エアコンを取り付けるのに新たな配線をし直さないといけない、天井を張りなおさないといけない、高圧電気用のキュービクルをまず設置しなければならなど、自宅のエアコンを家電屋さんに頼んで、はい取付完了とはいかないのです。
家庭用を各教室に取り付けるとしても、結局は付帯工事をしないといけないことは同じです。
なんでもかんでもカンタンにできるわけではありません。
家庭用を取り付けて、冷えが悪かったら、どうせ文句いうのでしょうから。
200室×200万=4億円というお金が、ポンと出せる5万人規模の自治体などないと思いますよ。
投稿:1 2018年08月28日
200万円、エアコン本体価格50万として、工賃3倍乗せが相場。
これが高いか安いか?
例えば現在200万円では、ハイブリッドのコンパクトカーが購入出来ます。
投稿:回し者ではありません 2018年08月28日
以前、奈良県の何処かの市だったと思いますが
公立校にエアコン取り付けのニュースを見ました。(番組:ちちんぷいぷい)
元々、学校はエアコン設置を前提とした作りをしていない為、ポンッと取り付ける訳ではなく、大規模な工事が必要となります。
更に、電源等の問題もあり、1台あたり200万が相場と報道してました。
市?は補助を待たずに数億円程かけてエアコンを設置してたと思います。
赤穂のふるさと納税の使い道に
学校施設の整備 とありますが、もっとわかりやすく、
奈良県生駒市の様に「熱中症から子どもを守る 小中学校エアコン設置サポートコース」みたいにすればいいのでは?
投稿:・ 2018年08月28日
なぜ、小中で調べてるみたいだけど、幼稚園は計測してないの?4歳児〜6歳児がずーっと汗だくですよ‼可哀想。
投稿:保護者です 2018年08月28日
夏休みも終わりですが、まだエアコン付かないんですね…。
どんなに暑いか、市の方々、幼稚園に視察に行かれた事あります?大人でも倒れそうですよ!
投稿:幼稚園児保護者 2018年08月28日
1室、200万円?高過ぎでは?専用電気配線含めてでしょうか?それにしても高過ぎでは?
投稿:どんなかな? 2018年08月26日
1教室200万…
投稿:保護者 2018年08月26日
小中同様に、幼稚園もつけて〜!
投稿:暑い 2018年08月26日
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