2018年09月10日
にがりを塩から取り出す「居出し」の工程を模型で見学する参加者
製塩メーカーの赤穂化成(本社・坂越、池上良成社長)で10日、製塩過程で生まれる「にがり」を調理に活かす料理教室があり、主婦を中心に参加者27人が参加。にがりが食材のおいしさを引き出す効果を確かめた。
にがりは海水から塩を採取した後に残る液体。マグネシウムを主成分として大豆たんぱく質を固める働きがあるため、古くから豆腐の凝固剤に用いられている。同社は業務用のほか栄養機能食品として一般向けにも商品を販売し、国内トップシェア。「にがり」を漢字で「苦汁」と書くことにちなんで、今年から日本記念日協会が「9月10日」を「苦汁(にがり)の日」に認定したことから、「にがりの良さを知ってもらう機会に」と料理教室を企画した。
同社によれば、にがりには食材の旨味を引き出す力があるほか、野菜の煮崩れを防いだり、灰汁を取りやすくしたりする効果がある。米2合に15ミリリットルのにがりを加えて炊飯すれば、ふっくらとつやのある米が炊きあがるという。この日は根野菜の煮物、揚げ鶏の大根おろしあんかけ、豚しゃぶサラダなどを調理。豆乳ににがりを加えて豆腐を作る実演もあり、出来たてのおいしさを味わった。
同社では、にがり製造工場を新増設中で、
早ければ今年12月にもテスト稼働させる予定で、池上幸志専務(41)は「今後も和食文化を発信していく中で、にがりの普及につなげたい」と語った。
[ 商業・経済 ]
掲載紙面(PDF):
2018年9月15日(2293号)3面 (11,564,347byte)
コメント
苦汁 (にがり)漢字で書くとそうだね。
読み方変えたら、くじゅう だから9 10で、
にがりの日なんだね。
投稿:なるほど! 2018年09月10日
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。