2018年09月29日
関西福祉大学で開かれた日本養護教諭教育学会の学術集会
日本養護教諭教育学会の第26回学術集会が29日、新田の関西福祉大学であり、「連携・協働して子どもの育ちを支える養護の探究」を主題に講演やシンポジウムを行った。
2日間の開催日程を台風の影響で初日のみに短縮したものの、養護教諭や児童福祉関係者などを中心に全国各地から約240人が参加。学会長を務める同大学看護学研究科の津島ひろ江教授が「包括的な連携時代に養護教諭に期待されるコーディネーション能力」をテーマに講演した。
自身も養護教諭の経験を持つ津島氏は、「子どもの教育を保障するためには保健・医療・福祉と連携した包括的ケアシステムを構築する必要がある」と指摘。国内外の先進事例を紹介しつつ、子どもの健康問題の解決には養護教諭のコーディネーション能力が求められることを強調した。
続いて、厚生労働省医事課長の佐々木健氏が「これからの地域医療施策の展望」と題して特別講演。少子高齢社会の中、「これからの日本を支える子どもたちの健康と安全のために、いろんな立場の人が協力していく包括的なシステム構築が必要である」と語り、学校現場も地域と連携した保健教育の重要性を説いた。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2018年10月13日(2296号)3面 (9,618,158byte)
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