2018年11月17日
体験教室で制作する形藍染バッグのサンプル=同館提供
形紙の復刻作業で文様を切り抜く中学生=同館提供
江戸から明治にかけて染物に使われた形紙の精微で華麗な文様の美しさを紹介する企画展「染の形紙―有年に残された江戸の華―」を来年1月14日(月・祝)まで開催中の赤穂市立有年考古館(有年楢原)は、展示品から復刻した形紙で藍染めの手提げバッグを作る体験教室を開く。
企画展では同館創設者、松岡秀夫の生家で江戸時代後期から紺屋(染物屋)を営んだ松岡家にあった600枚を超える染形紙のうち約50点を展示。半纏や暖簾に家紋や屋号を染め抜くための「大紋」、遠目には無地に見えるように小さな点や図形を連続させた「小紋」などを並べ、技法をパネルで解説している。
形藍染の体験教室は、美術的・歴史的にも極めて貴重な染形紙に興味を持ってもらおうと同館が企画した。スタッフと「トライやる・ウィーク」の中学生が形紙の文様をクリアファイルに写し取り、形を復刻。「菊七宝」、「桜に唐草」、「市松」など8種類から柄を選べる。
12月8日(土)と22日(土)でいずれも午後1時〜4時。参加費600円で、それぞれ教室の1週間前まで先着8人を受け付ける。Tel49・3488(午前10時〜午後4時、火曜休館)。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2018年11月17日(2301号)4面 (9,101,683byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。