2019年01月01日
日本ユネスコ国内委員会から表彰されたジャパンアートマイルの塩飽さん夫妻
日本と海外の子どもたちが協働学習の成果として一枚の大型絵画を共同制作する「アートマイルプロジェクト」を広める一般財団法人ジャパンアートマイル(JAM)に日本ユネスコ国内委員会からESD(持続可能な開発のための教育)推進功労賞がこのほど贈られた。
異なる国の学校がペアになり、「平和」や「環境」「歴史文化」などをテーマに学び合った成果を一枚のキャンバスに半分ずつ絵で表現するアートマイル。大町の英語塾教師、塩飽隆子さん(62)が2006年に考案した。夫の康正さん(69)と事務局を立ち上げ、国内の参加希望校に海外のパートナー校を紹介する役割を担っている。14年にはユネスコのESD奨励プログラムに選ばれ、これまでに参加した児童生徒数は67の国と地域から約4万4千人に上る。
表彰は先月8日に横浜市内であった第10回ユネスコスクール全国大会で行われた。理事長として表彰状を受け取った隆子さんは「決まった答えがない問題について他者と一緒に考える力を育てるアートマイルの意義が認められた」と喜んだ。
来年度は「東京五輪・パラリンピック応援プログラム」として実施することが決定。IOCに加盟するすべての国・地域と日本の学校を1組ずつマッチングして205枚の作品完成を目指す。文科省、外務省の後援も受け、今月から参加校の募集をスタートする段階で、塩飽さんは「アートマイルをさらに世界へ広げる機会にしたい」と意気込んでいる。
[ 文化・歴史 ]
掲載紙面(PDF):
2019年1月1日・第1部(2307号)1面 (8,714,445byte)
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