2008年11月22日
新田に「児童養護施設」ができると聞きました。「虐待を受けた子どもたちを預かる施設」らしいのですが、地元への影響はないのでしょうか。運営団体の説明会にも行きましたが、説明が不十分で不安を感じます。(子どもを持つ親)
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施設整備を計画している社会福祉法人「桜谷福祉会」によると、予定しているのは「総合的子育て支援施設」。関西福祉大学の北西約4800平方メートルに「児童養護施設」(定員42人)と「情緒障害児短期治療施設」(情短、同30人)を約7億円かけて整備する計画で、現在補助金を申請中。手続きが順調に進めば平成22年4月に開設し、「子育て支援拠点として地域にも役立つ施設を目指す」(同会)としている。
「児童養護施設」は災害や事故、親の病気などで家族による養育が困難な18歳以下の子どもたちが生活する福祉施設。近年は6割以上が保護者からの虐待を受けたことによる入所。全国約570施設で約3万人が暮らし、近隣では上郡町、たつの市新宮町にある。
また、全国に約30施設ある「情短」は虐待による心理的外傷やひきこもりなどで心理治療が必要な小・中学生の成長と発達、自立を援助。児童養護施設の入所者が地域の学校に通学するのに対し、情短は施設内で学習を行う。兵庫県内では明石市内の1施設がある。
地域の保護者らを対象にした説明会は11月12日から始まった。同会の花房幸一統括施設長は「構想から計画段階へ移るタイミングとして説明会を開いたが、不十分な点があったとしたら申し訳ない」と陳謝。「地元への影響」を懸念する住民の声に対しては、「地域のみなさんの協力がなければ成り立たない施設。偏見や先入観を持たずにとらえてほしい」と懇願している。
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赤穂民報より
説明会では参加者から、▽入所者はいわゆる「問題児」ではないのか▽保護者が無理やり連れ戻しに来てトラブルになることはないのか▽社会的に必要性がある施設なのか―などの質問が出たといいます。「地域の協力がなければ成り立たない施設」なのですから、そうした疑問にできる限り明確に回答する必要があります。同会は「求めがあれば何度でも説明会を開く」とのスタンスですので、納得がいくまで話し合ってほしいと思います。
[ 読者の声 ]
掲載紙面(PDF):
2008年11月22日(1822号)4面 (19,211,662byte)
コメント
元記事、2008年でしたね。
日付も見ずに大変失礼しました。
施設は無事開院されているようで、安心いたしました。
投稿:さつき 2014年05月11日
子どもを持つ親さまの不安についてですが、私からも一言。
これから、関係者の方々の説明などありますが、その場に是非足を運んでください。
私の住む地区には、児童養護施設があります。
そこの子どもたちは、普通の家庭から通う子どもたちとなんら変わりありません。
かえって、普通の家庭の子どもより、頑張っています。
勉強、部活、その他学校の中で一人一人輝いていますよ。
それは、地域の人が温かい気持ちで見守っているからです。
地域の人、つまり普通の家庭の親が偏見を持っていたら、子どもにも伝わるでしょう。
初めから先入観を持っていたら、友達関係も結べません。
問題行動は、普通の家庭の子でも起こします。
不安できたら、是非説明会に行ってください。
新しいものを受け入れる土壌が、こちらにはあると、信じています。
投稿:さつき 2014年05月10日
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