2019年02月16日
2020年から学校教育は変わります。スムーズに移行できるよう、今年度から幼稚園、小、中、高校は準備に入ります。学校教育はその指針となる学習指導要領を10年ごとに見直します。
子どもたちの心身の発達加速現象、科学技術等の発達による知識爆発、国境を越えて人も、金も技術も交流する国際化等々、世の中の進展に伴い、学校に期待される要求や内容も変化し、増大します。そこでこれからの新たな10年間に向けてのビジョンを打ち出し、学校教育を変えていくわけです。
学習指導要領は教科書のもとともいえるものです。5、6年の英語活動だけでなく、道徳も教科になります。教科書の内容も、算数科ならデータの活用が入ったり、国語科では言葉のよさとともに、語彙を増やすことの大切さなどが強調されます。
先生方にとっては、何よりも指導の結果、つまり、結果としての子どもたちの育ちの姿が重視されます。これからの時代に求められる資質・能力が身についたかどうかが問われるのです。具体的には、単なる分かる(知識)、できる(技能)ではなく、それを問題解決に使いこなす力がついたかどうかです。例えば次のような問題ができるようになることです。
「100キログラムの人が20%やせる薬を飲んだら80キログラムになりました。でも急激にやせてみんなが心配するので、20%太る薬を飲みました。体重はもとに戻るでしょうか。わけもいいましょう」
5年の割合の問題ですが、もとになる量から見るという見方・考え方ができていれば大丈夫、できていなければこれを機会に学べばいいのです。このように少し背伸びをして粘り強く取り組んだら、解けた、できた、分かったの手応えが、意欲的に人生を生き抜く力となります。このような育ちの姿を実現するための展開のあり方が、以前に執筆した「主体的・対話的で深い学び」なのです。(加藤明学長)
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今回は予定を変更して掲載しました。次回は教育学部児童教育学科の大山摩希子教授のコラムです。お楽しみに!
[ かしこい子育て ]
掲載紙面(PDF):
2019年2月16日号(2314号)3面 (12,136,727byte)
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