2019年03月25日
柔道部存続を求めて署名簿を提出する池田正男代表(左)
教員数不足などを理由に部活動4クラブの削減計画を公表した赤穂中学校に対し、削減対象の一つとなった柔道部の存続を求める署名簿が25日、同校へ提出された。
署名活動は先月6日付け「学校だより」で計画が公表されたのを受け、「赤穂中学校柔道部存続を求める保護者・関係者の会」(代表=池田正男・赤穂市柔道協会長)が今月上旬から実施。約半月で4601筆が集まった。
この日は池田代表ら4人が学校を訪れ、「多くの子どもたちの柔道を続けたいという夢や希望が失われる」「教育的価値を伝えることができる柔道部は、中学校の部活動として存続させるべき」などと文書を添えて署名簿を提出。計画を撤回するよう再考を求めた。
応対した平井正彦校長は「(部活動廃止は)私の一存で決めたのではなく、職員で何度も話し合って決めたこと」と計画の撤回や変更に難色を示し、「検討した上で今月末までに回答したい」と話した。
計画では、現在13ある部活動のうち、女子バレーボール、柔道、水泳、生活文化の4部を2021年度末までに廃部するとしている。市教委によると、来年度の教員配置数は18人(管理職と事務職、養護教諭を除く)となる見込み。同校は「生徒の安全確保、教員の負担軽減のためには複数顧問の配置が必要で、現在のまま部活動を維持することは困難」とし、削減対象の部は「活動状況や教員の指導経験など」を参考に決めたとしている。
掲載紙面(PDF):
2019年3月30日号(2319号)1面 (5,787,234byte)
コメント
かつて見たことがある中学校学習指導要領には、部活動は教育の一環としながら、放課後の活動で、自主であるという矛盾がある。つまり、教師の奉仕活動により空いた時間で、思春期の生徒を育成しようという意味だろう。戦後の混乱期、教師の善意から発生した活動に行政をが乗っかったままにした結果の現状だろう。
決して部活動を考慮した採用は行われない。異動にしてもそうである。おまけに、各中学校にはわずかな経験者がいるだけで、指導の資格を持った教員などいるのだろうか。資質も無い中で、やむにやまれず引き受けている教員も多いと聞く。責任の丸投げ状態では、潤沢な教員数なら何とかごまかしもきくだろうが、根本的な解決にはならない。
中学生にスポーツや文化的な活動は必要である。しかし、どう取り組むかは行政が責任を持って改善するしかないのである。一中学校への陳情では、子供のためという親たちの思いと、負担増に苦しむ教員の願いがぶつかるだけの何か違うという思いしか感じられない。
ぜひ、新市長に赤穂市に生まれた子供たちへの教育を大切にした施策をお願いしたいものだ。
投稿:問題の先延ばしはもうやめよう 2019年03月30日
スポーツ少年団の記事にも書いたけど、統合して学校単位でなく柔道グループとしてやっていけたらいいのにね。中体連も大会出場資格を緩和しないと。
投稿:三四郎 2019年03月30日
子供の数が減り、それに伴い先生の数も減ってますよね。
前の方と同じく、いくつかの中学合同で実施したりとかが必要かと思います。
もちろん、交通をどうするかなど課題は多いと思いますが。
一つの中学単体で考えるのではなく、赤穂市全体で考えるべきと思います。
投稿:同意見です 2019年03月30日
中学校単位では難しいのでしょう。中学校横断的に活動を認めるとか、兼部を認めるとか新しいやり方を考えないと。ただ懐かし悲しで意見しても学生減のご時世に抗えないでしょう。バレーボールは1人ではできませんよ。
投稿:郷愁だけではだめ 2019年03月27日
バレー部存続を求めるのであればバレーボール関係者も署名活動なり何なりのアクションをするのが筋道では?
投稿:?? 2019年03月27日
柔道部の署名だけじゃなく、他の部活も含めた署名が筋道では?
女子バレーボール、赤穂頑張っていましたが?
投稿:? 2019年03月26日
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