2019年05月07日
第46集が刊行された『千種川の生態』
千種川流域で水質判定の指標となる水生生物の2018年調査結果がこのほどまとまり、赤穂市内の調査地点6カ所の水質はいずれも「少しきたない」と判定された。
調査は流域のライオンズクラブによって昭和48年から年1回続けられている。昨年は8月から10月にかけて地元の小・中・高校生たちを含む延べ343人が宍粟、佐用、上郡、赤穂、相生の5市町計51地点で実施。採集した水生生物の種類によって、▽きれい▽少しきたない▽きたない▽大変きたない−の4段階で水質を判定した。
赤穂市内では、前回「きれい」だった北畠、「きれい〜少しきたない」だった下高野がいずれも「少しきたない」に悪化。有年橋、高雄、加里屋川、大津川の4地点は前回から変わらず「少しきたない」だった。
全体では「きれい」判定された地点は15カ所(前回16地点)。「少しきたない」は35地点(同36地点)で「きたない」「大変きたない」はなかった。1地点は水生生物を1匹も採取できなかったため判定なしとなった。
採集した水生生物の1カ所当たりの平均個体数は65・8匹(前回80・2匹)で減少。平均種類数は7・6種類(前回8・8種類)で4年連続の減少となった。
詳しい調査結果は報告書『千種川の生態』第46集に収録されており、赤穂市立図書館で読むことができる。
[ 社会 ]
コメント
最近、河川工事?で中洲の草木を除去し、更地にしていましたが、何かするのでしょうか?
中洲の草木は生い茂っており、水中生物にとってはとても良い場所だったはず。
それらが無くなり、生物たちは何処へ身を隠せばいいのか。。。
水生生物を基準に水質評価するのであれば、今後は水質悪化の評価が出ると危惧しています。
投稿:市民 2019年05月11日
横山さんに賛同しますが生き物も外来種ばかりだとダメなので在来種何匹とかの方がいいと思います。
投稿:赤穂市民 2019年05月11日
このような指標生物を用いた環境測定は、単に水がきれいか汚れているか、という点よりも、多くの種類の生き物が生息できる多様で豊かな水環境が残っている、という視点が重要です。
ですから、虫の個体数や種類数が多いほど、良い水環境、イコール、「きれいな水」と理解していただけると嬉しいです。
そして、子供たちがそういった良い環境に日常的に目が行き、気にしている意識が育って欲しいと願っています。
投稿:横山正 2019年05月08日
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