2019年11月29日
大容量泡放射システムを使って行われた消防訓練
加里屋の関西電力赤穂発電所で28日、重原油タンク火災を想定した消火訓練があり、大容量泡放射システムを使った放水手順を確認した。
同システムは、2003年に北海道・苫小牧市で発生したタンク火災を受け、全国12地区の広域共同防災組織に配備されている。同発電所が属する「瀬戸内地区広域共同防災協議会」は岡山、愛媛、徳島など5県計12事業所で構成し、香川県のコスモ石油坂出物流基地にシステムを保管。火災時には8時間以内に現場へ搬送して消火活動に使用する計画となっている。
訓練は会場持ち回りで年1回実施しており、容量4万5000キロリットルの重原油タンク4基を有する同発電所では初めて。関連企業を含む35人が参加し、システムの搬入から設置、放水までの流れを確認した。1分間に最大3万8000リットルを放水できる威力があり、砲台から出された水は約120メートル先まで届いた。
吉川雅之所長は「きょうの訓練は非常に役立った。今後も関係機関との連携を深め、万一の事態に備えたい」と話した。
[ 社会 ]
掲載紙面(PDF):
2019年11月30日号(2349号)4面 (12,536,879byte)
コメント
※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。